2021-02-17 第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第2号
東京電力福島第一原子力発電所事故の反省の、非常に大きな反省の一つは、規制当局が推進当局と一緒になって、ないしは事業者と一緒になって、安全神話の構築や普及に手を貸してしまったということにあると考えています。
東京電力福島第一原子力発電所事故の反省の、非常に大きな反省の一つは、規制当局が推進当局と一緒になって、ないしは事業者と一緒になって、安全神話の構築や普及に手を貸してしまったということにあると考えています。
事業者とともに、また原子力政策を進める当局とともに、安易に安心を語らないというような姿勢を私たちは貫いていきますし、また、事業者、推進当局に関しても信頼回復について共に努力を続けられることが重要であるというふうに考えております。
かつての反省ですけれども、地元の同意を得るですとか、地元の方々に対して、再稼働であるとか稼働のことを規制当局が推進当局と一緒になって、あたかも説得するかのような形をとっていたということは重要な反省の一つです。 ですから、安全規制は安全規制として独立してあるべきであるし、地元の同意プロセスは同意プロセスとして独立してあるべきだと思っております。
かつての規制機関はある種電気事業者の肩代わりをしている部分があって、このような審査をしてきたから、このような許可を出しているので施設は安全ですというような説明を規制当局が事業者やあるいは推進当局と一緒になって住民の方々に行ってきた、この道には絶対に返ってはいけないというのが原子力規制委員会の基本であると考えております。
この反省の下に立つと、規制当局が安易に安心を語ることは極めて危険であって、推進当局や事業者と同道して地元において安心を語ったりするようなのは、規制当局によって大変危険な兆候であると思っております。
また、原子力規制に対する信頼を取り戻す上で非常に重要なことは、事業者や推進当局と一緒になって、ここまでやってあるので安全であるとか、ここまでやってあるので御安心くださいなどと安易に安心を語らないことが規制当局として最も重要であると考えております。 このように、安全に妥協することなく規制判断を重ねていくことが信頼性回復につながるものであると考えております。
当初のその、私は安全とは言わないという、これは受け止められ方によって良い面も、ないしは誤解を生む面もあったであろうと思いますけれども、川内一、二号機の許認可を与える時点において、規制当局が安全を保証したものであるかのような、旧組織における許認可の際に旧保安院が語っていたような、高いレベルの安全性が確保されていますので御安心くださいと推進当局、事業者と並んで地元の方々に説明するかのような状況を打破する
そういった意味で、個別の施設の安全性に関して、私たちが事業者やあるいは推進当局と並んで、ここまでやってありますというかのような説明をすることは戒めなければならないと考えております。
では、今回のいろいろな措置で規制当局と推進当局を分けたら起きないというのは言えないんですよ。だから、起きないという前提で物を考え始めているんじゃないですか。 もう一度だけ、簡単にお答えください。
○国務大臣(岸田文雄君) まず、トルコにおけるこの原子力関連の政府の体制ですが、まず基本的には、原子力規制当局はトルコ原子力庁、推進当局はエネルギー天然資源省であり、これはそれぞれ別組織として設置されていると考えております。 他方、トルコの原子力庁設置法を見ますと、原子力の平和利用に関する基本的な政策あるいは方針、これを定めるという規定が設けられています。
例えば、推進当局、事業者、政府あるいは政治とのさまざまな折衝が当然あるわけですけれども、原則公開とすべきではないか、議事録を全部作成し原則公開とすべきではないかと私は思いますが、この点についてどういうふうにお考えなのかという点です。 それから、第四点。チェルノブイリのケースでは、九一年に制定されたいわゆる被災地域の法律では、年間五ミリシーベルト以上は強制移住の対象になります。
こうした組織体制と事故との関係については、政府事故調等において調査が行われておりますが、政府としては、今回の事故の反省を踏まえ、規制当局と推進当局との組織的な分離の徹底を速やかに実現するべく、原子力規制庁の設立を図ることとしたものであります。 次に、原子力規制組織と地球温暖化対策に関するお尋ねがございました。
○阿部幸代君 第三者機関であるというふうにはおっしゃらなかったことが私も胸をなでおろす思いがいたすわけですけれども、大事なことは、推進当局から完全に独立をして独自の事務局、スタッフを持つということで、ぜひアメリカのNRC、原子力規制委員会からもっともっと日本は学び取っていくべきであるというふうに私はいつも思っています。 三つ目の質問に入ります。